トロン

リメイクされるらしいですね。
eiga.comの記事→ http://eiga.com/buzz/050118/12.shtml
公開当時にポスターか何かを見たときに、アタリのベクタースキャンタイプのゲームが映画になったみたい、と思ったのを記憶しています。

トロン [DVD]

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この映画の解説で「原始的なCGが懐かしい」的な書かれ方をしているのをよく読むのですが、これは違いますよね。確かにメモリ空間という抽象的な世界を描くために、抽象図形のCGを使ってますが、あくまで異世界を描く手段として使われていると思うのです。(映画の企画としてはCGが「売り」だったんですけどね。)
CG以外の部分も、モノクロで撮影した俳優たちを加工して合成するという凝り様で作られっています。そのビジュアルのインパクトは、作られた時代を反映しているものでありながらも、時代を超えて鑑賞に堪える映像体験となっていると思うのです。
これは同時期のCGを売りにした映画、たとえば「スター・ファイター」「SF新世紀レンズマン」(共に1984)などと比べるとその違いがわかるはず。(余談ですがジョン・カーペンターの「ニューヨーク1997」(1981)に出てくる「CG」の部分が、わざわざワイヤーフレームの模型を作って撮ったアナログ特撮だと知ったときは、別の意味で驚きましたが。)
ニューヨーク1997 [DVD]

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あと「トロン」は(現在は上映あまりされてないと思いますが)劇場で見ることを強くオススメします。モニターで観るより数倍気持ちいい映像です。出来ることならIMAXシアターで観たいものです。