宮武外骨―民権へのこだわり

宮武外骨―民権へのこだわり (歴史文化ライブラリー)

宮武外骨―民権へのこだわり (歴史文化ライブラリー)

明治大正昭和にまたがり活躍した宮武外骨の伝記。副題は「民権…」ですが、それほど政治的な話は出てきません。波乱万丈な人生とバイタリティあふれる生き方に圧倒される本です。
宮武外骨

1867〜1955。ジャーナリスト、文化風俗研究家、新聞雑誌研究家。 「滑稽新聞」「スコブル」など多数の雑誌や奇書を刊行し、反骨と風刺諧謔に富む奇人として知られる。

というような人物なんですが、発行していた雑誌などのタイトルがこの人のセンスが感じられて面白いです。

「屁茶無苦新聞」
頓智協会雑誌」
「文明雑誌」
「滑稽新聞」
「活殺」
「ザックバラン」
「袋雑誌」・・・12種類の雑誌を袋に詰めるという奇抜なものだったそうです
「スコブル」
「赤」・・・含むところがそのまんま単刀直入にタイトルに(笑)
「一癖随筆」
「変態知識」・・・タイトルから想像がつかないですが古川柳研究誌
「面白半分」・・・猥褻事件の雑誌とは別モノ
「公私月報」・・・これとか絶妙なネーミングだと思います