電車男

レイトショーにもかかわらずそこそこの客の入り。カップルと女性の客が多くて男一人で見ているのは私だけでした。シネコンの中でも一番大きなスクリーンでかかっているしヒットしているんだなあ。
感想はというと、私は泣いて笑って普通に楽しめました。そつなくうまく作られていて上出来の部類だと思います。特に電車男役の山田孝之の演技が良かったなあ。


電車男
http://www.geocities.co.jp/Milkyway-Aquarius/7075/trainman.html


電車男 映画版
http://www.nifty.com/denshaotoko/


電車男 フジテレビ
http://wwwc.fujitv.co.jp/denshaotoko/index.html


そもそも電車男の話って普通にちょっと「いい話」なんですよね。オタクやネットの話題に目が行きがちですけど、この映画のように濃い描写を取り除いてゆくと・・・普通に「いい話」だということがよくわかりました。
ようはエルメス中谷美紀)の視点から見た「マイ・フェア・レディ」ですよね。オードリー・ヘプバーン電車男山田孝之)で。階級のカルチャーギャップを体験しつつ愛が芽生えるという・・・。
この映画ではエルメスの内心をほとんど描かず、人間味すら薄く感じるような描き方をしているのですが、これは女性がゲームのプレイヤーキャラのようにエルメスに自身を重ねるための意図的なものかもしれません。


まあ「2ちゃんねる」が徐々に一般的なものになり、いわば民的な掲示板になっていく過程で「電車男」のような「普通のいい話」が話題になるというのは、ある意味象徴的な出来事かもしれません。ネットの中である意味最も大衆的な場所で大衆的な「いい話」が受け入れられる・・・というのは考えてみりゃ当たり前なわけですから。


あと思ったのは現代の風俗をわりと正確に描写している(ひきこもり、マンガ喫茶、ケータイとか)ので、サブカルチャーのタイムカプセルとして10年後20年後に観たら無茶苦茶面白いのではないか・・・ということ。