亡国のイージス

映画

阪本順治監督。ローレライ（id:SIM:20050305）戦国自衛隊1549（id:SIM:20050618）と福井晴敏原作の映画が公開されたわけですが、この亡国のイージスは前2作と演出力の違いを見せつける骨太な出来で、私はかなり楽しめました。


goo 亡国のイージス　Offcial WebSite
http://aegis.goo.ne.jp/


戦後日本を問うと言うテーマと、日本リセット派と戦後日本肯定派が対峙する・・・という構図は3作に通じるもの。映画を観る限りは亡国のイージスがこのテーマをもっともストレートに描いていて、わかり易かったですね。


役者は真田広之、佐藤浩市、中井貴一と脂ののりきった実力派俳優陣が期待に違わぬ演技で画面を引き締めてます。特に中井貴一…この人は「何を考えているのかわからない人」をやらせるとぴったり来るなあ。（細君曰く、横山光輝の漫画みたいに眼が死んでるから…そうかも笑）大河ドラマ義経の源頼朝役もはまってるし。
後、思わず笑ってしまうのは内閣総理大臣役の原田芳雄。いや、これは悪い意味ではなく首相を務める男の覚悟と俗っぽさを上手く表現してます。


原作を読んだ人の感想を読むとどうも物足りなく感じるらしいですね。私は未読で観に行ったのでそれほど気になりませんでしたが、確かに各登場人物の背景を知りたくなってきますね。