キング・コング

ピーター・ジャクソン監督。3時間6分ノンストップのネタてんこ盛りモンスター映画。ひとつひとつのネタはモンスター映画のいわゆる「お約束」なんですが、妥協なき映像化が行われるとこんな凄いことになるのか・・・しかも観終わると、CGスペクタクルのオンパレードなのにもかかわらず、主演ナオミ・ワッツ&助演キング・コングのラブストーリーだったという印象がしっかりと残ります。面白かったです。


キング・コング
http://www.kk-movie.jp/top.html


ナオミ・ワッツがチャーミングで魅力的なのと、コングの演技(モーションアクターはゴラムのアンディ・サーキス)が素晴らしいので、私は物語中盤からコングの視点へとぐいぐい引っ張られて行きました。最後はコング視点で(感情移入した状態で)クライマックスへ。終盤のスケートのシーンは泣きました。


裏を返せばナオミ・ワッツが気に入らないと、いまひとつ乗りきれない映画なのかもしれません。好みじゃないとか、うそ臭いとか(バービー人形のような・・・というのは意図的だと思いますけど)感じる方なら映画全体が肩透かしになるかも。あとコングへの感情移入も難しいと感じる人がいるだろうなあ。なんかイマイチだった・・・というネットの評はそのあたりが分水嶺なのではないかと想像しました。


ところで白状しておくと、怪獣映画好きのくせして私はオリジナルの1933年版「キング・コング」を観ていません。ジャクソン版の前に観ておきたっかのですが、果たせませんでした。(なのでオリジナルと比較はできません。)

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いわゆるラウレンティス版(1976年)はテレビかビデオで観ていると思うのですが、何の印象もありません・・・キングコングの実物大のメカを作ったという宣伝をしつこくやっていた記憶はあるのですが。
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