カラシニコフII
松本仁一著。以前読んだ「カラシニコフ」の続編。今回は南米とアフガニスタン、イラクに取材しています。中国人民軍工廠→米国銃販売業者→コロンビアの対立する「左右の」ゲリラ組織、というダイナミックな武器生産と密輸の流れについての話など、興味深かったです。ニコラス・ケイジ主演の映画「ロード・オブ・ウォー」のモデルと言われる武器商人サルキス・ソガナリアンの話も出てきます。
- 作者: 松本仁一
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2006/05/03
- メディア: 単行本
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南米コロンビア・コカインの町メデジンで、紛争のつづくアフガニスタンやイラクで、パキスタン北西部・銃密造の村ダラで、自動小銃の存在が「国家」の姿を浮き彫りにした。国家とは何か。論文などではなかなか理解しにくいことが、「カラシニコフ」というキーワードを通じて見るとある程度分かりやすくなる。「悪魔の銃」カラシニコフ。ひとびとはなぜ銃に依存せずに生きられないのだろう。
以下、コロンビア編の主な登場団体
China North Industries Corp.(NORINCO) 中国の軍事企業、元人民軍工廠、幹部がMAKを米国に密輸
http://www.norinco.com/
Compasseco, Inc. MAKをコロンビアに流した疑いのあるの米国ライフル業者
http://www.compasseco.com/
FARC-EP コロンビアの左派ゲリラ組織(コロンビア武装革命軍)
http://www.farcep.org/
Colombia Libre コロンビアの右派ゲリラ組織(コロンビア自警軍連合)
http://www.colombialibre.org/
公式HPあるもんだなあ。