妖精の詩

中山千夏著。私にとって著者といえば「じゃりン子チエ」のチエちゃんか参議院議員のイメージだけ。著作も読んだことが無いし正直あまり興味もありませんでした。それが齢57にしてオンラインゲーム、それもMMORPGを遊ぶヘビーゲーマーとなり、しかもゲーム中での恋愛を私小説にしていると聞いて、俄然興味湧いて手に取った次第。

妖精の詩

妖精の詩

内容は私小説版「ナツノクモ」といった趣で、仮想世界での恋愛について当事者でないとわからないであろう心の動きを真摯に表現しています。オンラインゲーム初心者・・・というかインターネット初心者にも、わかりやすく丁寧に書いてあるのもよいです。実は序盤のチャットの引用が読みにくくて、ちょっと挫折しそうになったのですが、慣れてからは一気に面白く読めました。

ナツノクモ 6 (IKKI COMICS)

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