六とん〈2〉

蘇部健一著。ナンセンスギャクミステリーだった「六枚のとんかつ」の続編なのですが、意外にもちょっと感動的な話が多く収録されている短編小説集。中でも「きみがくれたメロディ」なんかは、ミステリーではなく韓国で映画化すればヒットしそうな、ファンタジックでちょっとホロリとさせるプロットを持った作品でした。その分ギャグテイストはかなり控えめです。

六とん〈2〉 (講談社ノベルス)

六とん〈2〉 (講談社ノベルス)

そんなアホな!いや面白い!読む者に怒りと笑いを共有させたユーモアミステリの決定版、六とんこと『六枚のとんかつ』がパワーアップした第二弾。最終ページの絵オチで見事にうならされる『動かぬ証拠』の半下石刑事シリーズも収録し、著者が新境地を開拓したファンタジー物語も展開する、てんこ盛りの一冊。


まあ、どっちが好みかと聞かれたら、前作のベタベタナンセンスが好みですね。地図を使ったトリックなんかには、ホント爆笑させられたので。

六枚のとんかつ (講談社文庫)

六枚のとんかつ (講談社文庫)

第3回メフィスト賞のとんでもミステリー
呆れるか、笑うか? ギャグと謎解きの革命的コラボレーション!!

空前絶後のアホバカ・トリックで話題の、第3回メフィスト賞受賞作がついに登場!新作『五枚のとんかつ』も併録。またノベルス版ではあまりに下品だという理由でカットされた『オナニー連盟』もあえて収録した、お得なディレクターズ・カット版。トリックがバレないように、必ず順番にお読みください。

あ、文庫版は収録作が増えているんですね。