ドーキンス VS グールド

キム・ステルレルニー著、狩野秀之訳。タイトルから両雄激突的なイメージを抱いて読んだのですが、映画「マジンガーZデビルマン」の如く(古いなあ)戦うように見せかけて、実は共闘・・・という印象。

ドーキンス VS グールド (ちくま学芸文庫)

ドーキンス VS グールド (ちくま学芸文庫)

生物の行動パターンやありようを「利己的な遺伝子」によって説明し、適応は遺伝子の淘汰であると考えたリチャード・ドーキンス。古生物学者として大量絶滅に可能性を見いだし、進化は偶然に助けられたとして「断続平衡説」を説くスティーヴン・J・グールド。現代における進化と適応についての研究成果をさまざまな側面から公成にたどることにより、この2人の視点を徹底的に検証。論議の応酬が絶えなかった20世紀の生物進化における最大の論争に決着をつける。本邦初訳。

現代の進化論について、重要なポイントを簡潔にまとめているところは、良いです。