科学する麻雀

とつげき東北著。麻雀の技術について統計学的なアプローチで分析した本。東風荘などのオンライン麻雀がポピュラーになり、膨大な量の牌譜をデータとして記録できるようになったので、こうしたアプローチが可能になったんでしょうね。私は麻雀も数学も弱いため、かなりナナメ読みになっちゃいましたが、素養のある方にとってはかなり興味深い内容ではないでしょうか。

科学する麻雀 (講談社現代新書)

科学する麻雀 (講談社現代新書)

従来の戦術書は、「読み」や「総合的な判断」や「ツキの操り方」といった一般化が不可能な、個人レベルでしか身につけることが出来ない“技術”だけで麻雀を論じています。そして、それらこそが高度な技術であると、麻雀を打つ人たちの間では長く信じられてきました。(中略)本書では、こうした曖昧な記述をできるだけ排し、「どんな場合に、何を基準に、どう考えるか」といった「麻雀の答え」を明示していきます。たとえば「リーチすべきか、ダマにすべきか」という判断に対して、きちんと「どういう場合にリーチすべきである」と具体的に示します。それらの「答え」は理論的、数理的、あるいは統計的な根拠にもとづいています。根拠のない不明確な考え方はいっさい出てきません。

何となく既視感を覚えると思ったら、野球におけるセイバーメトリクスと立ち位置が同じなんですよね。


こうせい日誌 - マネー・ボール 奇跡のチームをつくった男
http://d.hatena.ne.jp/SIM/20060421/p1