日本美術の20世紀

山下裕二著。古美術については全く無知な私ですが楽しく読めました。「古美術の20世紀・視線の変節」という1999年から2002年まで雑誌連載をまとめたもの。

日本美術の20世紀

日本美術の20世紀

「風濤図」はヒトラーが絶賛したのか? 源頼朝像は足利直義像? 一見、価値がゆるぎなく見える日本美術の評価は、ほとんどが戦後につくられたもの。日本美術をめぐる思い込みや因習を引き剥がし、新しい面白さを伝える試み。

目次
・二〇〇三年、アメリカの日本美術 まえがきにかえて
・一九五六年の雪舟 「雪舟は芸術ではない」と言った男
・一九九五年の源頼朝像 この男は頼朝ではない
・一九七二年の高松塚古墳 「発見報道」の雛形」
・一九三九年の雪村 ヒトラーが見た山水画
・一九七〇年の伊藤若冲 奇想・アバンギャルド・サイケデリック
・一九五九年の白隠 欧米が熱狂したZEN
・一九一〇年の写楽 「謎」の正体
・一九五〇年の長谷川等伯 イコンとなる松林図
・あとがき