火星の人類学者

オリヴァー・サックス著、吉田利子訳。昔のSFのようなタイトル且つ表紙でありますが、中身は医学ノンフィクション。「レナードの朝」で知られる脳神経科医がみた様々な症例を記したエッセイです。。主に脳や神経の障害(といわれているものが)ときに非凡な能力として発揮される…という例を多く取り上げていて、興味深いです。

火星の人類学者―脳神経科医と7人の奇妙な患者

火星の人類学者―脳神経科医と7人の奇妙な患者

すべてが白黒に見える全色盲に陥った画家、激しいチックを起こすトゥレット症候群の外科医、「わたしは火星の人類学者のようだ」と漏らす自閉症の動物学者…脳神経科医サックスは、患者たちが抱える脳の病を単なる障害としては見ない。それらは揺るぎないアイデンティティと類まれな創造力の源なのだ。往診=交流を通じて、不可思議な人生を歩む彼らの姿を描か出し、人間存在の可能性を謳った驚きと感動の医学エッセイ。

現在は文庫版で出ているようです。

火星の人類学者―脳神経科医と7人の奇妙な患者 (ハヤカワ文庫NF)

火星の人類学者―脳神経科医と7人の奇妙な患者 (ハヤカワ文庫NF)