ミスト ★★★★★

フランク・ダラボン監督。スティーブン・キング原作。霧の中にいる異次元の怪物が襲ってくる、という荒唐無稽で理不尽な設定故に切迫感が際立つ心理劇。「絶望は愚か者の結論なり」というのは昔ラジオの人生相談でよく聴いたフレーズですが、実際には、自分が取り返しのつかない愚か者だったと気付いたとき、人は絶望するのかも知れませんね・・・・・などと、とりとめもなく考えをめぐらしてしまうほどに、本気で気分を落ち込ませてしまう傑作でした。


映画「ミスト」公式サイト
http://www.mistmovie.jp/


観た直後、私事でも凹むことがあり、気分はどん底・・・もう一度この映画を見ようという気持ちには当分なれないだろうなあ、と思いました。似たような気分を過去に味わったのが山上たつひこの漫画「光る風」。

光る風 (上) (ちくま文庫)

光る風 (上) (ちくま文庫)

光る風 (下) (ちくま文庫)

光る風 (下) (ちくま文庫)

素晴らしい作品であるが故にひどく気分が沈んだのを覚えています。結局、最初に読んだ時から二度とページを開いていません。