サルとバナナ
- 作者: 三戸幸久
- 出版社/メーカー: 東海大学出版会
- 発売日: 2004/08/01
- メディア: 単行本
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著者は犬山モンキーセンターの学芸員とのこと。サル…主にニホンザルに関連したエッセイです。サル好きには興味深い話題をいくつか取り上げています。やはりタイトルは「菊と刀」からきたのかなあ。
・野生のサルはバナナを食べない。サルとバナナのイメージは動物園で餌を与えたために作られたらしいです。
・森狙仙(江戸時代の絵師)の猿の絵が良かったです。
・あるメスのサルに惚れられた研究者(男)はお尻を見せて誘惑されるほどでした。しかし次のシーズンに同じメスに近付いたら、何故か威嚇されてしまいます。実はメスは群のボスとデキていたのでした。研究者は切ない気持ちになったそうです。
・共存の進化論を唱えていた今西錦司は、イメージと違って、いつも威張っていて我が儘、弱い者や女性に対して古い差別感を持ち、権威に弱く俗っぽい人だったらしい。