ダーウィン―進化の海を旅する

チャールズ・ダーウィンの伝記。

ダーウィン:進化の海を旅する (「知の再発見」双書)

ダーウィン:進化の海を旅する (「知の再発見」双書)

ダーウィンの進化論はある意味究極の「結果論」なので、目的とか意思とかを生物に見出してしまう人間にとっては理解しにくく伝えにくいという側面がありますね。ダーウィンもこの点を進化論を着想して以来ずっと意識していて、自説の発表を20年近く待ったり、敬虔な信仰を持つ人(たとえば彼に妻もそうだった)に対しては非常に気を使ったり、していたそうです。


私が進化論について興味をもったのはリチャード・ドーキンスの有名な「利己的な遺伝子」を読んでからなんですが、これにしても「利己的」という比喩を使って初めて世間一般に伝えることができたわけです。実際に遺伝子が利己的だったりするわけないのですが、比喩で説明されて初めてピンと来る人が多いというのは何となくわかりますよね。
しかしこれには弊害もあって、比喩をそのまんま受け取る人、曲解してしまう人が出てきてしまうんですね。トンデモさんになる人も出てくるわけです。なのでドーキンスのこれ以降の著作では、そのあたりについて愚痴ったり、トンデモバスター的な啓蒙をしたりしてるものが多いです。

利己的な遺伝子 (科学選書)

利己的な遺伝子 (科学選書)

あ、そういえば進化論の本は読んでいても、ダーウィン自身の著作って読んだことがないなあ・・・と気づきました。やはり「種の起源」とか、ちゃんと読まないといけないなあ。


もうひとつダーウィンで思い出すのが、今は亡きデータイースト社のシューティングゲームダーウィン4078」。80年代のゲームです。好きだったなあこれ。


こんなゲームです→ http://www.arcade-museum.com/game_detail.php?letterD&game_id7527


プレイヤーのキャラクターが進化(?)するというもので、まんまのネーミングですね。他のシューティングゲームに比べて腕がぬるくても遊んで楽しいゲームでした。