究極のマイカレー
眺めて楽しむレシピ本としてはあまり楽しめませんでした。比較的実用的なカレーの本ではあります。
- 作者: ナヴィインターナショナル
- 出版社/メーカー: ナツメ社
- 発売日: 2003/06/27
- メディア: 単行本
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昔インドがイギリス領だった頃、当時インドを訪れたイギリス人が現地人が汁をご飯にかけたいわゆる「カレー」を食べているのを見て、「それは何か」と訪ねたところタミル語で汁やソースのことを意味する「カリ」と答えた。そのためご飯に汁をかけた料理自体を「カレー」だと思い込んでしまい、当然イギリスにその料理を持ち帰ってからも「カレー」として広まっていった。
とのこと。この件ウィキペディアにも同じことが載ってるのですが
そのようなわけで、ほとんどのインド料理が“カレー”であるように日本では言われるが、それは誤った認識と言わざるを得ない。「カレー」の語源はタミル語の「カリ」だが、これは「食事」「おかず」というほどの意味。それが西洋に伝わって英語の curry となり、マサラを使った多くの料理がその名で呼ばれるようになったのである。
タミル語の意味が微妙に違うなあ・・・と思ってはてなダイアリーキーワードのほうを見ると
カレー curry という語の起源は、タミル語の Kari (肉を意味する)が、ポルトガル人によっていわゆるさまざまなスパイスを用いた煮込み料理という意に転用されつつ紹介され、英語に入って、世界中に広まったとされる。
話もなんか微妙に違うなあ(笑)「究極のマイカレー」の記述が一番信憑性に欠ける気がしてきました・・・。だいたい同じだからいいんですけどね、別に。要はカンガルーと同じようなケースなんですよね・・・と書こうと思ったのですが
西洋人がカンガルーを指して「あの動物は何と言うのか」と訊いたところ、現地人は「私は知らない」という意味で「カンガルー」と答え、これがこの動物の通称となった、という有名な逸話は、(英語版Wikipediaによれば)俗説である。
え?俗説?そうなのかあ・・・と思って調べてみたらありました。オーストラリア原住民語を研究している東京大学の角田太作教授のページ。
この単語の語源についても、以下の説が流布した。ジェームズ・クックの一行が、奇妙な動物を見て、現地の原住民に「あの動物は何だ?」と聞いたら、原住民が「カンガルー(私は知らない)」と答えたという話である。実は、 グーグ・イミディル語 では、この動物を/kangurru/ [kaNoro]と呼ぶ。従って、ジェームズ・クックの一行は、実は、この単語をかなり正確に記録したのである。
おお、初めて知ることばかりです。グーグ・イミディル語はオーストラリア北東部先住民の言語とのこと。
カンガルーのネタはガセビアの沼で緒川たまきさんに「ウソツキ!」って言われそうですね。