保存版 古写真で見る幕末・明治の美人図鑑

明治のグラビアアイドル(?)美人写真集。トップ芸者の写真から、貴婦人のコンテスト写真などまであって面白いです。外国人向けに当時の日本の風俗を取り入れた、エキゾチックでエロティックな写真(ヌード写真もある)は現代の日本人から見るとなんとも複雑に感じられます。

保存版 古写真で見る幕末・明治の美人図鑑

保存版 古写真で見る幕末・明治の美人図鑑

内容(「BOOK」データベースより)
幕末に来日した外国人カメラマンを魅了した女性たちをはじめ、明治になって写真師たちに撮られた、鹿鳴館の華と謳われた美女たちや、深窓の令嬢、妖艶な芸妓たちの姿を満載した幕末・明治の美人アルバム。

昔の写真には笑い顔で写っているものが少ないという解説も面白かったです。理由は初期の写真技術では露光時間が長い(数十秒から数分かかった)ので笑ったままの顔でいるのが難しかったためだそうです。その後、露光時間が短くなってもしばらくは笑わない習慣が残ったとのこと。
なるほど写真というとスナップ写真のような視野(空間)と瞬間(時間)を切り取ったものと思い込んでいましたが、最初はそうではなかったんですね。ハード(メディア)とソフト(コンテンツ)の関係を考えると興味深いですね。


あと当時は「魂を吸い取られる」とか写真についての迷信が多かったようです。
そういえば
「3人で写真に撮られるとき真ん中にいると寿命が縮む」
という迷信は私が子供のころはまだ現役で信じられてましたよ(本当)。