ナツノクモ 1〜5

篠房六郎著。短編集と「空談師」もあわせてイッキ読みしました。オンラインゲームの世界を描く作品が多いのですが、全くと言っていいほど現実世界が描かれません。徹底的に視点はゲームの中にあります。なので「現実とゲームの境目があいまいになり・・・」みたいな認識論的テーマにお話は向かいません。そこが良いと思いました。
バーチャルリアリティが高度になってもゲームは所詮ゲームであり「死なず、傷つかず、何度でも復活する」遊びであるという認識なのです。しかし、ゲームだからこそ剥き出しの心のせめぎあいがある・・・という観点で物語は進みます。面白いです。

篠房六郎短編集~こども生物兵器~ (アフタヌーンKC)

篠房六郎短編集~こども生物兵器~ (アフタヌーンKC)

空談師(1) (アフタヌーンKC)

空談師(1) (アフタヌーンKC)

空談師(2) (アフタヌーンKC)

空談師(2) (アフタヌーンKC)

空談師(3) <完> (アフタヌーンKC)

空談師(3) <完> (アフタヌーンKC)

ナツノクモ 1 (IKKI COMICS)

ナツノクモ 1 (IKKI COMICS)

ナツノクモ 2 (IKKI COMICS)

ナツノクモ 2 (IKKI COMICS)

ナツノクモ 3 (IKKI COMICS)

ナツノクモ 3 (IKKI COMICS)

ナツノクモ 4 (IKKI COMICS)

ナツノクモ 4 (IKKI COMICS)

ナツノクモ 5 (IKKI COMICS)

ナツノクモ 5 (IKKI COMICS)

絵はうまいのですが、初期作品は正直イライラしながら読みました。コマの運びが気持ちよくないのです。それがナツノクモの2〜3巻目辺りからグッと読みやすくなってきます。漫画のスキルがアップしたのが感じられます。


あと、この作者はあとがきが下品なので有名だとamazonのレビューで知りました。あとがき、読み飛ばしてたから気が付かなかったなあ。