説経小栗判官

近藤ようこ著。夏目房之介さんの本で紹介されていたので読んでみました。絵と間に味わいがある漫画でした。夏に読むとなんとなく涼しげ。

説経小栗判官 (ちくま文庫)

説経小栗判官 (ちくま文庫)

閻魔により、盲目で聾唖で歩くことも出来ない餓鬼阿弥として地上に戻された小栗が、元の姿に戻るために入る温泉が熊野の湯の峰温泉です。
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何しろ合図の湯のことなので、七日お入りになると、両目が開き、十四日お入りになると、耳が聞こえ、二十一日お入りになると、早くもものをお申しになり、その後、四十九日めには六尺二分の豊かな元の小栗殿とおなりになる。

この小栗判官の死と再生の物語は、あらゆる病いを治癒するとされた湯の峰の湯の聖性を全国の人々に知らしめました。