邦画オールタイムベストの思い出

10.遊び(1971大映、増村保造監督、関根恵子主演)

遊び [DVD]

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恵まれない、貸しい境遇の中で知りあった少年と少女が、非情な情況の中で真実の愛を掴むまでを描きながら、思春期の愛と性を追求する。原作は野坂昭如の『心中弁天島』。脚本は大映助監督の今子正義と伊藤昌洋。潤色・監督は「やくざ絶唱」の増村保造。撮影は「可愛い悪魔 いいものあげる」の小林節雄がそれぞれ担当。
遊び(1971) - goo 映画

たぶん1970年代後半、十代前半のころにテレビで見たんだと思います。少年期の私にとって、関根恵子が美しくエロティックな映画ということで、とても印象に残っている一本。白状すると監督が増村保造だってのは今回調べて初めて知った次第。
当時よく土曜日曜の昼間にテレビでは映画をやっていて(ちょうど今だとバラエティのスペシャル番組を再放送しているような時間帯ですね)日活や大映や洋画のちょっとエロチックな映画を良くやってたんです。鍵っ子(死後ですね)だった私はドキドキしながらよく観てました。放送コードも当時はかなりゆるかったんでしょうね。オッパイやベッドシーンがある映画も普通に流れていたのです。森下愛子や竹田かほりの映画もこのころ観たはず。
あと関根恵子の相手役の大門正明はこの映画がデビュー作だったようです、当時の私にとって「メカゴジラに出ている人」だったので、なんか不思議な感じがしたのを覚えています。


9.男はつらいよ ぼくの伯父さん(1989松竹、山田洋次監督、渥美清主演)

第42作 男はつらいよ ぼくの伯父さん HDリマスター版 [DVD]

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甥のために恋のコーチを買って出た寅次郎の珍騒動を苗く。「男はつらいよ」シリーズ第42作で、原作・脚本・監督は「男はつらいよ 寅次郎心の旅路」の山田洋次、共同脚本は同作の朝間義隆、撮影は同作の高羽哲夫がそれぞれ担当。
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1989年の公開当時の年末に、大阪・淡路の下町感あふれる商店街の映画館で観ました。当時、就職して初めて迎える年末年始。確か年末の休みに休日出勤してたんだと思います。想像以上に厳しい社会人生活に疲れていたのか、通勤途中にふらりと立ち寄って観た映画です。それまで「寅さん」を好きだと思ったことは無くて、どちらかというと退屈なおじさんおばさん向けのものというイメージでしかなかったのですが、このときはなぜか心に染みたんですよねえ。

この作品、寅さん役の渥美清の体調が悪くなってきたころの作品で、実質的な主役は吉岡秀隆演じる満男。シリーズのファンにはたぶん不評であろうと思われる作品ですが、ヒロイン後藤久美子の若い魅力で心地よいラブストーリーになってます。


8.県警対組織暴力(1975東映、深作欣二監督、菅原文太主演)

県警対組織暴力 [DVD]

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広島抗争事件を背景に一人の悪徳刑事を通して地方誓察の腐敗、捜査刑事とやくざの癒着ぶりを描く。脚本は「あゝ決戦航空隊」の笠原和夫、監督は「仁義の墓場」の深作欣二、撮影は「まむしと青大将」の赤塚滋がそれぞれ担当。
県警対組織暴力(1975) - goo 映画

1990年代の初めごろ、大阪新世界の劇場で観ました。観客は満員で、ほとんどは新世界の地元のおっさんたち。作品にぴったりのシチュエーションです。私は細君と一緒に入ったのですが、昼間のリバイバル上映でまさかの立ち見。でも面白くて最後まで疲れを忘れて観てしまいました。


7.空飛ぶゆうれい船(1969東映、池田宏演出、野沢雅子主演)

空飛ぶゆうれい船 [DVD]

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 原作は石ノ森章太郎の冒険ファンタジー『ゆうれい船』。脚本は数多くの作品を手掛けている辻真先。監督は「どうぶつ宝島」の池田宏が務めた。ある夜、謎の幽霊船が黒汐財団に所属する大型船ばかりを襲うという事件が起こった。その後、今度は幽霊船の使者と名乗るロボットが現れて町を破壊し始める。ロボットの攻撃によって両親を奪われた少年・隼人は、両親の仇を討つために、愛犬のジャックと調査を開始する。すると、幽霊船に襲われた被害者であるはずの黒汐財団が、実は大規模な兵器工場を持っていたことが分かる。実は黒汐財団は、海底魔王“ボアー”の手先だったのだ。では、黒汐財団と対決している幽霊船の存在とは、いったい…!?
映画 アニメ 空飛ぶゆうれい船 - allcinema

1970年代前半、田舎の公民館で行われた子ども会主催の上映会で観ました。公民館といっても最近の立派なものではなくてプレハブの板張りの建物で、床に座って観てましたね。上映後しばらく劇中のボアジュースCMソングが子どもたちの間で流行してました。テレビでもよく放映されていたのですが、なぜかボアジュースのCMはカットされてることが多かったなあ。


6.激殺!邪道拳(1977東映、野田幸男監督、千葉真一主演)

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空手道場の師のあだをうつため同僚と対決。瀕死の重傷を負うが、不思議なタイ娘の神秘的な笛の音と電気メカ治療によって、サイボーグとなり活躍する主人公を描く。脚本は「犬神家の一族」の長田紀生、監督は「東京ふんどし芸者」の野田幸男、撮影は「徳川女刑罰絵巻 牛裂きの刑」の勝木勝夫とマス小野がそれぞれ担当。
激殺! 邪道拳(1977) - goo 映画

1980年代初頭、高校生のとき年末の深夜テレビで観ました。上記のようなあらすじですから「なんじゃこりゃあ」とびっくりした記憶があります。
師匠との出会い、成長、兄弟子の裏切り、復讐、返り討ち・・・ここまでのカンフー映画にありがちなストーリーが、タイトルが出る前にすべて終わってしまい(!)その後別の主人公が出てきて刑事モノの映画になってゆく構成にも呆気にとられたなあ。


5.太陽の王子ホルスの大冒険(1968東映、高畑勲演出、大方斐紗子主演)

太陽の王子 ホルスの大冒険 [DVD]

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 製作を宮崎駿と大塚康雄のコンビが手掛け、演出は高畑勲が担当。完成までに3年の歳月を要したという劇場用アニメーション。宮崎駿高畑勲が出会い、日本のアニメ映画に初めて作家性が持ち込まれた記念すべき作品とされる。病弱な父親と、人里離れた浜辺で暮らしていたホルス。ある日、ホルスは狼の群れに襲われるが、たまたまそこで昼寝をしていた岩の巨人モーグに助けられる。そのお礼にモーグが以前から苦しんでいた肩のトゲを抜いてやるが、そのトゲは“太陽の剣”と呼ばれる剣だった。モーグから太陽の剣を譲り受けたホルスは「その剣を使いこなすことができたなら、おまえは人々から“太陽の王子”と呼ばれて尊敬されるだろう」と告げられる。やがて父親は「人間の世界に戻れ」と言い残して他界。遺言に従って相棒の小熊とともに旅立ったホルスは、モーグや謎の少女ヒルダの力を借りて、魔王グルンワルドと対決することになるのだが…。
映画 アニメ 太陽の王子 ホルスの大冒険 - allcinema

1978年ごろ、教育実習に来ていた大学生の学園祭に行って、上映会されていたのを観ました。大学生っていいなあ、と思ったのを覚えています。その後自分が大学生になった時に、自主映画サークルに入る伏線になったのかもしれません。
ヒルダのシリアスなキャラクター描写から受ける感じは、エヴァンゲリオンなんかにも通じる感覚だったなあ。


4.さびしんぼう(1985東宝、大林宣彦監督、富田靖子主演)

さびしんぼう [DVD]

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 「転校生」「時をかける少女」に続く“尾道3部作”の最終作。大林宣彦監督が故郷尾道市を舞台に、ノスタルジックにつづった甘く切ない青春ファンタジーの感動作。寺の住職の一人息子・ヒロキはカメラ好きの高校2年生。さえない毎日を送るヒロキは、隣の女子校で放課後になるとショパンの『別れの曲』を弾く少女に恋心を抱いていた。彼女を勝手に“さびしんぼう”と呼んでいたヒロキの前に、ある日、ピエロのような格好をして“さびしんぼう”と名乗る謎の女の子が現れた……。二役を演じた富田靖子が瑞々しい演技を見せ魅力的。
映画 さびしんぼう - allcinema

1985年の公開時に映画サークルの友人と観に行きました。友人の間で、しばらく「おーい、さびしんぼう!」と呼びかける遊びが流行しました。
富田靖子のアイドル映画でもあるのですが、ある意味、真のヒロインのお母さん役、藤田弓子がとてもキュートです。

3.ニッポン無責任時代(1962東宝、古沢憲吾監督、植木等主演)

ニッポン無責任時代 [DVD]

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 東宝によるクレージーキャッツ主演コメディシリーズの第一弾。通称“無責任”ものの一作目でもある。大平洋酒に入社した主人公・平均(たいらひとし)は舌先三寸で周囲の人間を味方に引き入れ、とんとん拍子の出世を果たす。主人公の軽妙なキャラクターと荒唐無稽なストーリーが受け、東宝のドル箱シリーズとなった。
映画 ニッポン無責任時代 - allcinema

1987年ごろ?「CINEMAだいすき!」という深夜の映画番組の無責任シリーズ特集で見ました。ドリフ&ひょうきん族世代なのでクレージーキャッツはあまり知らなかったのですが、映画を観てその楽しさに惹かれましたね。ミュージカルスタイルとスピード感、東宝プログラムピクチャーらしい色彩なんかも新鮮でした。
シリーズ中最高傑作を選ぶのは難しいので、今年亡くなられた峰岸徹さん追悼の意味で選びました。


2.狂い咲きサンダーロード(1980狂映舎=ダイナマイトプロ、石井聰亙監督、山田辰夫主演)

幻の街サンダーロードを舞台に、権力の力に日和った暴走族や右翼に戦いを挑む暴走少年の姿を描く。脚本は「高校大パニック」の石井聰亙、平柳益美、秋田光彦の共同執筆、監督も同作の石井聰亙、撮影は笠松則通がそれぞれ担当。(16mm)。
狂い咲きサンダーロード(1980) - goo 映画

1990年ごろ、今はなき扇町ミュージアムスクエアで、監督自らが映写機を回す上映会で観ました。以前オールタイムベストで「爆裂都市」を選んだので、今回はこっちを選びました。


1.ゴジラvsビオランテ(1989東宝、大森一樹監督、三田村邦彦主演)

ゴジラVSビオランテ [DVD]

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大怪獣ゴジラと謎の新怪獣ビオランテの対決を描く。小林晋一郎のゴジラ・ストーリー応募作品を基に、脚本・監督は「花の降る午後」の大森一樹特技監督は「ガンヘッド」の川北紘一、撮影は「ピラミッドの彼方に ホワイト・ライオン伝説」の加藤雄大がそれぞれ担当。
ゴジラVSビオランテ(1989) - goo 映画

1989年の公開当時劇場で見ました。ゴジラシリーズで何か選ぼうと思ったのですが、峰岸徹さん追悼と、以前オールタイムで選んでしまった1954版「ゴジラ」を除外して考え、この作品になりました。
公開当時、監督が関西人で大阪が舞台ということもあり、まだ出来てほやほやのOBP大阪ビジネスパーク)をゴジラに壊させて宣伝する狙いもあったでしょうねえ、関西ではテレビでシリーズの回顧放映やらメイキング番組やら非常に力が入っておりました。