さよなら、サイレント・ネイビー―地下鉄に乗った同級生
- 作者: 伊東乾
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/11
- メディア: 単行本
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友達が地下鉄サリン事件の実行犯だった。親友2人の運命を分けたものは? 東大助教授が、知力体力を尽くして「運命の分岐点」を追跡し、「同級生の大罪」の真相を究明。裁かれるべきは誰なのか、を問いかける問題作。
地下鉄サリン事件の実行犯、オウム真理教元幹部豊田亨についてのノンフィクション。作者はマインドコントロールによってもたらされる悲劇を予防する観点から、豊田被告(死刑判決を受け上告中)を死刑にしないこと、そして徹底的な調査をすることで、事件の全容を解明することを主張しています。
題材のこともあり、なんとなく・・・妙な気持ち悪さ、居心地の悪さを感じました。年下の女性の相棒(肉体関係はない、と本文にわざわざ書いてある)との対話と言う形式で書かれているのですが、これが気持ち悪さを倍増させている感じです(筆者の意図したものかどうかはわからないけれど)ただ、それ故か強い印象は残りました。