さらば青春の光 QUADROPHENIA

ザ・フーのアルバム「四重人格」が原作で、60年代イギリスの若い衆のライフスタイルであるモッズ、ロッカーズを題材にした青春映画です。保養地ブライトンでの暴動(これは実話)をクライマックスに、主人公ジミー(右から4人目)のイキがってはフラレ、調子ンのってはトホホ・・・という負け組テイストの青春を描いています。見終わったあと、切なく、サビシく、ナサケない感覚に包まれます。そういえば、スティング(左から4人目)が出演していることでも知られているますね。
1979年公開の映画ですから、リアルタイムではパンク期でしょうか。私が最初に見たのは80年代の半ばで「CINEMAだいすき!」という深夜テレビの青春映画特集だったと思います。バイト代をはたいて買ったVHSで録画して、深夜に何度も見直したなあ・・・音楽映画なので最初はBGV(死語かな?)的に流しているのですが、いつの間にかジミーに感情移入して見入ってしまうのです。私自身はモッズでもロッカーズでもなくパンクでもなくオタクですらないですが、この「切ない感覚」だけには共感を覚えココロを揺さぶられるのです。
ところで劇中ジミーが惚れる「みんなの憧れのモテ女」ステフ(写真中央)がどうにも可愛くないので「ジミー、そんな女やめとけって!」と観るたびに思うんです。だってジミーが袖にする女の子モンキー(左から2番目)の方がかなり可愛いのですよ!
モンキー役のトーヤ・ウィルコックスは実生活ではキング・クリムゾンロバート・フリップと結婚してたはず、ってことはジミーとは合わないけど、フリップ御大とは私、好みが合う見たいですね。まあ、合ってもしょうがなんですけど。トーヤはデレク・ジャーマンの映画にも出ていて、こちらも見てるはずなんですがこっちの内容は思い出せないなあ。
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テンペスト [DVD]

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ザ・フーの原作アルバムは2枚組みの大作で、フォトストーリーがついています。映画とは多少違うストーリーですが写真はかっこいいですね。ジャケ写真もいいです。
四重人格(紙ジャケット仕様)

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サントラも出ていてこちらは劇中で流れる曲、ザ・キングスメン、ブッカーTとMG’S、カスケーズ、シフォンズ、ロネッツ、クスタルズ、ハイ・ナンバーズ、ジェームス・ブラウンなんかの曲も入っているみたいです。(こちらは持ってないんです。)
さらば青春の光

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