ハリー・ポッターとアズカバンの囚人

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人

娘2人と観てきました。前作「ハリー・ポッターと秘密の部屋」が長くてちょっと退屈だったので心配していたのですが今回は良かった。監督が変わったせいか、シリーズが進んでお約束の説明が省略できるようになったせいか、テンポよく最後まで楽しめました。
ハリー、ロン、ハーマイオニーの成長に合わせて、映画のトーンも少し大人っぽくなってます。「子供」というより「若者」としての彼らを表現している比率が増えている感じですか。ハリーもハーマイオニーもキレちゃうしね(なんて貧困な若者観なんだ>私)。といってもこの作品特に暗い感じがするわけではなく、カタルシスのあるさわやかな仕上がりとなっていますので、ファミリー、カップル映画としてもOKです。
あと子役たちの演技力アップにも注目です。このままシリーズが子役の成長に合わせて作られると確かに「特別な作品」になるのかもしれません。「男はつらいよ」シリーズの諏訪満男=吉岡秀隆みたいなかんじでしょうか?(本来なら「北の国から」をあげるべきなのかもしれませんが、観た事が無いので・・・今の若い人にとってはDr.コトー診療所(これも観てない)あるいは故尾崎豊の親友、内田有紀の夫ってイメージかなあ。)
吉岡秀隆は「男はつらいよ」シリーズ全49作中、27作目の「男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎」で初登場し最終作までリアルタイムに成長しながら出演しています。実に10歳から27歳になるまで途切れることなく22作品に出ているのです。
男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎〈シリーズ第27作〉 [DVD]

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男はつらいよ ぼくの伯父さん〈シリーズ第42作〉 [DVD]

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シリーズ42作目の「男はつらいよ ぼくの伯父さん」からはゴクミこと後藤久美子(現ジャン・アレジ夫人)とのロマンスに焦点が当てられ実質的な主役になって、それは最終作まで続きます。
小さかったさくらの息子満男が、思春期を経て大人になってゆく様を一人の役者、吉岡秀隆が演じているわけで、これはかなり特別なモノだと思います。後藤久美子も数作ですが、カワイイからキレイになっていく様を見られます。背景の生活や風俗の移り変わり記録にもなっていて、シリーズをかいつまんで見ると面白いんですよ。
実は私「男はつらいよ」はツマラナイと思っていたんです。学生時代はほとんど見なかったんじゃないかな?
ところが、働き始めた年の正月にたまたま下町の映画館で、爺さん婆さんに囲まれて、そう・・・なんかのんびりした笑い声に包まれて観た時に、180度見方が変わりました。「ああ、こう楽しむのか!」って。それがちょうどこの「男はつらいよ ぼくの伯父さん」だったんです。
おっ、「男はつらいよ DVDパーフェクトBOX」って言うのもあるのかあ。でも価格が¥195,510って!ありゃハリポタの話からだいぶそれちゃったデスね。
男はつらいよ DVDパーフェクトBOX

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