核戦争を待望する人びと

結局、ブッシュ大統領が再選を決め政権が続くことになりました。投票率が60%、投票した有権者が約1億2000万人近くらしいですから、日本の人口と同じくらいの人が投票したわけです。
http://cnn.co.jp/election2004/CNN200411040011.html
しかし、キリスト教原理主義の影響力は絶大ですね。こんなにも、数が多かったのかとビックリです。キリスト教原理主義というか聖書根本主義福音派について、初めて知ったのはこの本を読んだとき。もう15年も前ですねえ。

核戦争を待望する人びと―聖書根本主義派潜入記 (朝日選書)

核戦争を待望する人びと―聖書根本主義派潜入記 (朝日選書)

これを読んだときには、進化論ではなく神話を科学の授業で教えろとぬかす、一部の狂信的な人々がアメリカにはいるらしい・・・てな認識だったのですが。世界の頂点に立つ大統領を決める力を持つまでになるとは事態は深刻です。
キリスト教根本主義http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E6%95%99%E5%8E%9F%E7%90%86%E4%B8%BB%E7%BE%A9
福音派http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E9%9F%B3%E6%B4%BE
原理主義ファンダメンタリズム)と呼ばれるものは、キリスト教だけではありません。彼らが敵とみなしているテロリストたちの多くはイスラム原理主義。そして、中東のイスラム原理主義者たちの敵イスラエルには、ユダヤ教原理主義というのもあるそうです。
原理主義http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E7%90%86%E4%B8%BB%E7%BE%A9
原理主義の台頭は、経済のグローバル化や通信ネットワーク技術の発達と、無関係では無いと私は考えています。モラルに訴えるシンプルな主張ほど、多くの情報源から情報を選択する必要のある環境(情報化社会とかいう現代の世界)で、人々の心に訴えるものがあると思うのです。
伝わりやすい情報ほど沢山のコピーを作り、生き残る・・・つまり信者が増えてゆくわけです。進化論を否定する原理主義が、情報の「自然淘汰」で生き残る「適応的」な主義主張だとは、笑えない冗談のような話ですが。