モーターサイクル・ダイアリーズ

公式→ http://www.herald.co.jp/official/m_cycle_diaries/index.shtml
My Fatherに続いて、この映画も南米が舞台です。原作を読んで想像していた南米各地の風景が、想像より深く広かった。そしてエルネストたちが出会う南米の人々、特に原住民族の血を引いているであろう人たちの顔や表情がすばらしいと思いました。出来るだけ現地の俳優を使ったとのこと。
ゲバラ役のガエル・ガルシア・ベルナルは男の眼から見てもカッコイイし、アルベルト・グラナード役のロドリゴ・デ・ラ・セルナも味があってよかったですね。
などと書きつつ、色々ネットでの感想を読んでいたのですが

たとえば自分が日本人というアイデンティティーをもちながら今、ゲバラと同じように旅をしたら(それが南米であれ、極東アジアであれ、ヨーロッパであれ)、果たして「人々のために」なんて台詞がでてくるだろうか。果たして、国籍が無意味だと言い切れるだろうか。という、当時の南米と現代の日本の状況のあまりの違いにめまいがする感じだった。

というid:betch-sunさんの感想が新鮮でした。現在の自分に置き換えるという発想が、まるで私の中に無くなっていることに気付かされました。歳をとったことを実感・・・。