ゴジラ FINAL WARS

なーんだ、めちゃくちゃ面白いじゃないか!
試写を観た人が「デビルマン」並と酷評してたんで心配してたんですが、むしろシリーズ中かなりの傑作!
公式→ http://www.godzilla.co.jp/
怪獣人形で遊ぶ男の子の脳内バトルのフィーリングを見事に映画化しています。ブルマアクのソフビをつかみ、効果音を口ずさみながら、戦わせていた少年時代がよみがえりましたよ。こんな気分になったのは何十年ぶりか。

MM ゴジラ2005

MM ゴジラ2005

「リアルさ」や「格調の高さ」なんかをキッパリ捨てる潔さ。このあたり計算してコンセプトを立てているのならば、なかなかやるなという感じですね。海外でのゴジラの商品価値(おもちゃなどを含むキャラクターとしての価値)を高める効果も期待できるのではないでしょうか。アメリカのプレミア試写はスタンディング・オベーションだったらしいけど、うなずけます。ノリがカイジュウ・ビッグ・バトル(id:SIM:20040903)だもの。
http://www.kaiju.com/
MM アンギラス2005

MM アンギラス2005

冷静に見ると、お約束の展開が多すぎるとか、脚本の整合性に欠けるとか突っ込みどころは山ほどあるのですが、ここまで割り切った作品にそれを言うのは野暮ってもんです。
実は北村龍平監督の作品を見るのはこれが初めて。雑誌などで、ビッグマウスぶりとか、「あずみ」が酷評されているとか、そういうマイナス情報だけは知っていたのですが。これで他の作品も少し見てみたくなりましたね。
MM X星人2005

MM X星人2005

役者では北村一輝ドン・フライですね。
特にX星人役の北村一輝がハジケまくっていて痛快。思いっきりおいしいところを持っていってます。
公式→ http://www.from1-pro.jp/KitamuraKazuki/
ドン・フライはゲスト出演程度の扱いかと、思っていたら出ずっぱりで、大活躍。ある意味ホントにゴジラドン・フライだったのにはビックリ。
松岡昌宏TOKIO)やケイン・コスギなどのメインキャストは、自分の仕事をしっかりこなし想像通り。アクションはかなりの頑張りが伝わってきました。比べて女優は菊川怜はじめ少々影が薄い印象、脚を見せるカットはいっぱいあるんだけどねえ。
MM ラドン2005

MM ラドン2005

特撮は決して写実的なものではないけれど「怪獣映画とは着ぐるみによる演劇なのだ」と言う視点で見ればよく出来ていて、手抜き感は無いです。バカバカしかったりチャチかったりするのを含めて楽しめるモノになっていると思います。
MM ガイガン2005

MM ガイガン2005

音楽はまあ悪くもないといった感じで、エンドロールを除いてあまり印象に残らないです。正調ゴジラ節の伊福部昭や、トップにクレジットされてるキース・エマーソンの曲はあんまり流れません。そうそう、佐藤勝の曲は粋な使い方だったな。
MM ミニラ2005

MM ミニラ2005

とまあ、私はこの映画、概ね肯定的な感想なんですけども、エンドロールだけは、少々不満です。キース・エマーソンの気の抜けたエンディングテーマ(でも妙にメロディが耳につく)と未使用カットを繋いで見せるってのは、かなり中途半端でテンションが下がりました。本編がよかっただけに、DVD化の際はぜひ手を入れて欲しいものです。
ポピニカ 海底軍艦 轟天号2005

ポピニカ 海底軍艦 轟天号2005