現代訳 旅行用心集

江戸時代、文化7年(1810年)刊行の旅行者心得です。十返舎一九の「東海道中膝栗毛」が1802年から1822年にかけてといいますから、丁度その時代ですね。

現代訳 旅行用心集

現代訳 旅行用心集

読んでみると
「旅先では飲み水には気をつけろ」
「宿に泊まったら出口入り口を確認しておく」
「むやみにナンパしない」
など、基本的な注意事項は21世紀とあまり変わらなかったりするのが面白いです。


逆にこの時代ならでと思うのは、長期の徒歩旅行のノウハウですね。草鞋の履き方から、灸のすえ方、休み方まで色々と興味深いです。