キャラクター小説の作り方

大塚英志著。実践的なキャラクター小説(今ではライトノベルという呼称が定着しているのかな)の書き方のノウハウから広い意味での文学論までを、易しい語り口で刺激的に論じていて、とても面白かったです。漫画、アニメ的な手法から宮藤官九郎に言及しているのも興味深い。

キャラクター小説の作り方

キャラクター小説の作り方

大塚英志という人については、雑誌に載っている対談を読んだ記憶があるくらいで、漫画評論家で「戦後民主主義者」を標榜しているというのは知ってたんですが、著作をを読んだのは・・・多分はじめてですね。
論考は面白く説得力もあるのですが、どことなく引っかかるところもあります。なんというか・・・著者に感情移入する気持ちがあんまり湧かないんですよね・・・何でかなあ。喪黒福造みたいに写っている著者近影のせいかも(笑)