ドルーピー 迷探偵ドルーピーの大追跡編

テックス・エイヴリーTex Avery)監督。子供のころから大好きで、テレビの再放送でホント何十回も観た作品。でも今見ても凄いテンポの速さとナンセンスギャグが面白いです。でも「ドルーピー」って意外と知らない人が多いですね。

ドルーピー 迷探偵ドルーピーの大追跡編 [DVD]

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70年代故郷三重県では平日の夕方といえば「トムとジェリー」の再放送でした。永遠に続くと思われるほど再放送され続けていたので、当時子供だった私は浴びるようにコレを観続けて育ったというわけです。


この番組は30分番組で、短編アニメーションの3話構成というスタイルになっており、1話と3話は「トムとジェリー」で、2話にそれ以外の短編が入るという構成でした。(何故か予告と称して次回放送分の短編を半分くらい最後まで流してしまうとおいう不思議なところもあったなあ)その短編の数々の中でもキャラクターの存在感があったのがこのドルーピーでした。当時の吹替えは故玉川良一さんでしたね。声もぴったりだったのですが、顔で人選したのかと思えるほど外見もキャラクターに似ていました。


監督のテックス・エイヴリーTex Avery)はカートゥーンアニメーションのディフォルメ表現の成立に大きな功績のあった人物とのこと。ホントに「目玉が飛び出る」とか、崖から落ちて「空中で気づいてから落っこちる」とか、あのおなじみの表現も彼がいなければ無かったのかも知れません。


ところで、あのディフォルメ法則はマンガ物理学(Cartoon physics)と呼ばれているそうです。これも興味深いです。

マンガ物理学(Cartoon physics)とは、アニメーションでは通常の物理法則を、ユーモラスな方向へ無視されるという事実を、冗談めかして指す言葉である。例えば、テレビ漫画のキャラクターが走って崖の端を越えてしまっても、そのキャラクターが自分が空中にいることに気がつくまでは、重力は作用しない、など。 <中略> 進化論的心理学の支持者は、このマンガ物理学のユーモラスな効果は、物理学と心理学に適用された異なる心理モジュール間の相互作用によって生まれたのだと示唆している。物理学的モジュールは、マンガのキャラクターは崖からただちに落ちるだろうと予測する一方で、心理学的モジュールは、重力の作用を擬人化し、登場人物が自分を欺いている間は、重力も欺かれるのだと見る。


以下テックス・エイヴリー関連リンク。


DROOPY KOB HOME
http://www.asahi-net.or.jp/~jc7s-kbys/droopy.htm


Tex Avery Tribute
http://www.texavery.com/


Tex Avery - Wikipedia, the free encyclopedia
http://en.wikipedia.org/wiki/Tex_Avery