SPIRIT(原題:霍元甲、英題:FEARLESS)

ロニー・ユー監督。ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ(通称ワンチャイ)シリーズで、ジェット・リーリー・リンチェイ)を好きになった私としては、彼が辮髪姿で登場しただけで、もうかなりの満足度。映画としても意外と堅実な作りで、シンプルなドラマと盛りだくさんのアクションシーン(三節棍VS日本刀!とか)が楽しめました。安手の香港カンフー映画と違い、粗もそれほど目立たず、映像も美しいです。


SPIRIT -スピリット-
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 100年前の中国に実在した伝説の武闘家、霍元甲(フォ・ユァンジア)を主人公にしたマーシャル・アーツ・エンタテインメント。1910年に上海で開催された史上初の異種格闘技戦を壮大なスケールで描く。主演は「HERO」のジェット・リー、共演に「いま、会いにゆきます」の中村獅童。監督は「フレディVSジェイソン」のロニー・ユー


この映画、テーマやジェット・リーのいでたちは「ワンチャイ」に似ているのだけれど、かなり印象が違います。リアリティのレベルがかなり現実よりなのです。ワイヤーアクションの使い方も、あくまで生身によるアクションをよりよく見せることに徹しています。


まあ、これはこれで迫力もあり良かったのですが、観終わってしばらくすると・・・ちょっとだけツイ・ハーク的荒唐無稽アクションのリー・リンチェイも恋しくなりましたねえ。

「ワンチャイ」シリーズでは2作目の「天地大乱」が好きです。ドニー・イェンとの銀幕初対決(たぶん。2回目は「HERO」)はカッコいいし、白蓮教などのツイ・ハーク的奇想も全開。このシリーズもリー・リンチェイが出ている2作目が好き。剣士リン(リー・リンチェイ)、美しき魔人・東方不敗(ブリジット・リン)、苗族、日月教、織田信長勢の残党、忍者ハットリ・・・入れ乱れて戦うファンタジーアクションの傑作です。