宗教改革の真実
永田諒一著。宗教改革という歴史場の出来事を「物語」ではなく社会全体の(特に民衆の生活レベルでの)の変化として捉えて描いた本。興味深く読みました。
- 作者: 永田諒一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/03/21
- メディア: 新書
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中世の人々は、カトリックへの反逆をなぜ受け入れたのか?ルター伝説の真相から聖画像破壊まで、大転換期の諸相を描ききる。
中世の都市が、宗教的な共同体であったという事実には、はっとさせられました。宗教改革が進行して、プロテスタントとカトリックが対立してゆくわけですが、どちらの宗教にするか?の選択は原則として「都市単位」で行われていたのだそうです。宗教は「個人の内面のもの」という思い込みがあったのですが、よくよく考えてみれば、そんな感覚はごく最近の常識でしかないですよね。