スプーン―超能力者の日常と憂鬱

森達也著。超能力者という「職業」についた人々に取材したノンフィクション。超能力の有無などは追求せず「超能力」で「食っている」人々と世間とのかかわりに焦点を当てています。とても興味深く読みました。

スプーン―超能力者の日常と憂鬱

スプーン―超能力者の日常と憂鬱

現在は改題されて文庫で出ているようです。
職業欄はエスパー (角川文庫)

職業欄はエスパー (角川文庫)

スプーン曲げの清田益章、UFOを呼ぶ秋山真人、ダウジングの堤裕司。かつては一世を風靡し、「超能力者であること」を職業に選んだ彼らは今、どんな日常を送っているのだろう。三人に興味を抱いて、八年間にわたって取材を続けた著者が数々の不可思議な現象をまのあたりにしながら、「超能力」という迷宮にさまよい、彼らの孤独をすくいとろうとした異色の超現実ノンフィクション。