2006ベスト10
2006年中に観た44作品から選んだ映画ベストテンです。ランキングの基準は、振り返って印象に残っているもの、もう一度観たいと思うものを順に選ぶという・・・至極主観的なもの。結果、映画として完成度の高い作品(ミュンヘンとか、トゥモロー・ワールドとか、父親たちの星条旗とか)が漏れてしまい自分でもちょっとビックリです。
第1位 レディ・イン・ザ・ウォーター
M・ナイト・シャマラン監督。出演:ポール・ジアマッティ、ブライス・ダラス・ハワード M・ナイト・シャマラン他
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フィラデルフィアのとあるアパート。ここの管理人クリーブランドはある日アパートのプールでストーリーと名乗る水の精に遭遇する。彼女は何を伝えにやってきたのか。彼女と出会った瞬間、何かが変わり始めた…。
昨年の「リンダ リンダ リンダ」もそうだったのですが、これも上映最終日に滑り込みで観た作品。その状況が感動を増すのでしょうか、とても印象に残った作品です。
一般的には(つまりシックス・センス以外のシャマラン映画はツマランという向きには)酷評されているようですが、私にとっては心を揺さぶられる傑作でした。映画の終盤、私は泣きっぱなしになってしまい、これほど泣ける能力が備わっているのか!と自分でも驚くほど泣いて泣いて泣きまくってしまいました。
第2位 パプリカ
今敏監督。アニメーション制作:マッドハウス 原作:筒井康隆 音楽:平沢進 声の出演:林原めぐみ、古谷徹、江守徹、堀勝之祐、大塚明夫、山寺宏一ほか
ひとことで言うと、もっとも気持ちの良かった映画。オープンニングからラストまでの疾走感が格別に心地よいのです。平沢進の音楽と、映像がマッチしているのも素晴らしい。
- アーティスト: 平沢進
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第3位 硫黄島からの手紙
クリント・イーストウッド監督。出演:渡辺謙、二宮和也ほか
やはり傑作だと思います。構成が素晴らしいです。淡々としたエピソードの積み重ねで、登場人物の心の動きに迫っていく手法は「父親たちの星条旗」も同じなのですが、地下壕という閉塞した状況が舞台ということもあって、この作品ではより切迫した感情が伝わってくるように感じました。そして最後に用意された「手紙」のシーンでは、涙が堰をきって溢れました。
第4位 007/カジノ・ロワイヤル
マーティン・キャンベル監督。出演:ダニエル・クレイグ、エヴァ・グリーン、セバスチャン・フォーカンほか
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第5位 グエムル -漢江の怪物-
ポン・ジュノ監督。出演:ソン・ガンホ、ペ・ドゥナほか
グエムル-漢江の怪物- スタンダード・エディション [DVD]
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ソウルの中心を南北に分けて流れる雄大な河・漢江(ハンガン)。休日で人の賑わう河岸に突然、正体不明の巨大怪物“グエムル”が現れ、人々を襲い始める。さらに売店の店番をしていたカンドゥの目の前で、愛娘・ヒョンソがさらわれてしまう。カンドゥは父・ヒボン、弟・ナミル、妹・ナムジュと共に愛娘の救出に向かう…。世界中を震撼させた恐怖と興奮と迫力のモンスターパニック・ムービー!
ソン・ガンホが弾数を間違えた時の親父さんの顔が忘れられません。
第6位 ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟
小中和哉監督。出演: 五十嵐隼士、黒部進、森次晃嗣、団時朗、高峰圭二ほか
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ウルトラマン生誕40周年を記念して製作されたTVシリーズ「ウルトラマンメビウス」の劇場版。ウルトラ兄弟が究極超獣・Uキラーザウルスを封印してから20年。再びその復活を企む宇宙人連合が出現し、メビウスと地球にかつてない危機が迫る。
ウルトラマン、ウルトラセブン、帰ってきたウルトラマン、ウルトラマンA、のみならずザラブ星人までもが、オリジナルキャストで登場するという第2次怪獣ブーム期直撃世代にとって、反則と思えるほどストレートなウルトラ兄弟ワールド。スクリーンで活躍するウルトラ兄弟と、盛り上がる観客の子供たちに、なぜだか涙の大洪水。涙の量なら第1位に匹敵するほどでした。こういう体験も映画館ならではかな、と考えてのランクイン。
子供の頃はセブンの実相寺昭雄監督作なんかのほうが好きで、子供っぽい回はキライだったんですけど、大人になってノックアウトされるとは・・・。
第7位 時をかける少女
細田守監督。声の出演:仲里依紗、石田卓也ほか
- アーティスト: サントラ,吉田潔,奥華子
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第8位 太陽
アレクサンドル・ソクーロフ監督。出演:イッセー尾形、佐野史郎、桃井かおりほか
イッセー尾形をじっくり楽しめる映画。昭和天皇が見る悪夢のシーンも印象に残っていますね。
第9位 寝ずの番
マキノ雅彦監督。出演:中井貴一、木村佳乃、木下ほうか、長門裕之ほか
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上方落語界の重鎮・笑満亭橋鶴―今まさに、臨終のとき。弟子たちが見守る中、一番弟子の橋次が言った。「師匠、何か心残りはありませんか?」「最期に、これはやっておきたかったということはありませんか?」師匠の口がもごもごと動いた。「そ、そ○が見たい…」「そ○?!」「そ○ですか・・・」「そ○ねえ・・」弟子たちが、あっけに取られ、誰がそ○を見せてくれるのだろうか・・?と悩む中、白羽の矢が立ったのは、二番弟子の橋太の妻 茂子。何とか説得して、茂子が、師匠のベットの上にまたがり、おそ○を、お見せした所、師匠からでた言葉は
弟子たちが悪乗りして死人の長門裕之と踊るシーンの軽妙な演出が楽しかったです。洒落に溢れた映画。
第10位 ワイルドスピードX3 TOKYO DRIFT
ジャスティン・リン監督。出演:ルーカス・ブラック、バウ・ワウ、千葉真一、サン・カンほか
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カリフォルニアの高校生ショーンはストリート・レーシングで事故を起こし、少年院行きが確実になっていた。少年院に入ることだけは避けたかったショーンは、軍人の父を頼り日本にやってきた。言葉や文化に馴染めないショーンだったが、日本でもカー・レースに魅せられてしまい…。
B級映画的な楽しさ満載の映画。上記の通り主人公は高校生という設定なんですが、ルーカス・ブラックが特殊部隊の軍人みたいなイイ体格の兄ちゃんなんですね。それを強引に高校生ってことにしているのがポイントです。しかも、日本へ行って日本の高校へ通うんですよ・・・詰襟の学生服を着て。しかも担任の先生が柴田理恵なんです。
こんなハチャメチャなネタが詰まっているにもかかわらず、映画としての作りは手堅くカッコよくまとめているもの好印象でした。