考える脳 考えるコンピューター

ジェフ・ホーキンス、サンドラ・ブレイクスリー著。伊藤文英訳。原題は“On Intelligence”。Palmの生みの親、ジェフ・ホーキンス脳科学者だというのは、聞いたことがあったのですが、この本の著者と同一人物だったとは・・・気づいてませんでした。
この本では、大脳新皮質の機能についてのシンプルな統合理論を提唱していています。そして、その理論に基づいて人工知能を作ることができるとも。とても刺激的で、興味深い内容でした。読みやすいのも良いです。

考える脳 考えるコンピューター

考える脳 考えるコンピューター

パームコンピューティング社とハンドスプリング社を設立し、数々のPDAを世に送り出してきたジェフ・ホーキンス。IT業界で大成功を収めるかたわら、彼はもう一つの情熱を追い続けてきた。脳を知りたい、脳と同じようにはたらく機械をつくりたい。そして今、大脳新皮質の「記憶」と「予測」の機能から、“真の知能”の姿が描きだされる。脳科学、コンピューター科学を揺るがす新たなビジョン。

読みながら「そこまで確信があるなら、人工知能作ってみたらいいのに・・・」と思っていたのですが、もう既に会社も作ってるようです。

ホーキンスは近年、ドナ・ダビンスキー、ディリープ・ジョージとともにヌメンタ社を設立した。 この会社はパターン認識ソフトウェアのさらなる開発を目指したものである。このソフトは 「階層型一時記憶」と名付けられた。同社はカリフォルニア州メンローパークに本拠を置く。