自分の体で実験したい―命がけの科学者列伝

レスリー・デンディ、メル・ボーリング著、梶山あゆみ訳。タイトルと表紙に引かれて読みました。落命覚悟のセルフ人体実験をした、科学者たちの悲喜こもごもの実話を10編収録。原書は子供向けに書かれたもので、とてもわかりやすく楽しめました。

自分の体で実験したい―命がけの科学者列伝

自分の体で実験したい―命がけの科学者列伝

第1章 あぶり焼きになった英国紳士たち
第2章 袋も骨も筒も飲みこんだ男
第3章 笑うガスの悲しい物語
第4章 死に至る病に名を残した男
第5章 世界中で蚊を退治させた男たち
第6章 青い死の光が輝いた夜
第7章 危険な空気を吸いつづけた親子
第8章 心臓のなかに入りこんだ男
第9章 地上最速の男
第10章 ひとりきりで洞窟にこもった女
勇気か、科学への愛か。危険も顧みず、自分の体で試すことを決意した科学者たちの涙ぐましい物語。
「あぶり焼きになった英国紳士たち」「袋も骨も筒も飲みこんだ男」ほか、10話。

あとがきに、日本の寄生虫学者藤田紘一郎(サナダムシを自分の体のみならず、家族や弟子に寄生させたり…)も登場します。