ハワイ・マレー沖海戦

山本嘉次郎監督。DVDにて鑑賞。太平洋戦争開戦一周年を記念して、当時の海軍省が企画して製作された戦意高揚映画。真珠湾攻撃の一年後に公開されたとのこと。
一応、主人公の少年が海軍航空隊入隊を志してから厳しい訓練を経て実戦に出るまでを追っているものの、ドラマらしいドラマはありません。家族、仲間、上官など登場人物がことごとく真っ直ぐで良い人間(というかそういう描写すら殆どないのですが)なので、物語に必要な「葛藤」は入るところが全く無いのです。ひたすらに淡々とした描写が続くところは、暢気なような、不気味なような、不思議な感じがしました。

ハワイ・マレー沖海戦 [DVD]

ハワイ・マレー沖海戦 [DVD]

第二次世界大戦中、大本営海軍報道部が企画し、東宝が製作、日本映画史上空前のヒットを記録した大スペクタクル戦争映画。日本初の特撮大作として軌跡を残した名作。

上記の宣伝文では、大スペクタクル特撮戦争映画みたいな感じに書いてますが、今日の感覚からするとそういうシーンは時間としては少ないですね。ラストの数分程度です。