モスラの精神史

小野俊太郎著。珍しいモスラについての論考。映画「モスラ」についての私の記憶は、かなり曖昧です。思えば「モスラ対ゴジラ」や「三大怪獣」に比べると、繰り返し観る機会が少なかったなあ。そのせいか、貴重なモスラ本で興味深くはあるのですが、若干食い足りない印象も残ります。

モスラの精神史 (講談社現代新書)

モスラの精神史 (講談社現代新書)

なぜ蛾の姿なのか?
あの歌の意味はなにか?
ゴジラとどこが違うのか?
多くの謎が、いま解き明かされる!

プロローグ──モスラが飛んだ日
第一章 三人の原作者たち
第二章 モスラはなぜ蛾なのか
第三章 主人公はいったい誰か
第四章 インファント島と南方幻想
第五章 モスラ神話と安保条約
第六章 見世物にされた小美人と悪徳興行師
第七章 『モスラ』とインドネシア
第八章 小河内ダムから出現したわけ
第九章 国会議事堂か、東京タワーか
第十章 同盟国を襲うモスラ
第十一章 平和主義と大阪万博