悪魔に仕える牧師

リチャード・ドーキンス著。エッセイ集。グールドについての記述も興味深いが、最終章の10歳の娘に向けたエッセイがよい。「伝統(伝説)」「権威」「啓示(お告げ)」を鵜呑みにするな!というメッセージ。親心が溢れています。

悪魔に仕える牧師

悪魔に仕える牧師

本書は、科学啓蒙家として右に出る者のないドーキンスが、一貫した科学的思考をさまざまな現代的話題に適用して綴った文章をセレクトし配列した、初のエッセイ集である。進化論、遺伝子工学に関わる説得力抜群の論評はもとより、長年のライバル、グールド博士への、節度ある交友関係に裏付けられた批判や、親しい友人への追悼文、あこがれの地アフリカへの思いを綴った文章などを通じ、明晰な科学的思考の多面的な輝きが見てとれる。ファンも、ドーキンス初体験のあなたも必読の、唯一無二の啓蒙書。

宗教と科学について、あるいは芸術と科学については、色々と思うところがあります。そのうちエントリを書いてみたいな。