ハイビジョン特集 肉眼夢記 〜実相寺昭雄・異界への招待〜

細君が録画してくれていた年末の番組を視聴。 実相寺昭雄の世界を「映像」「蒐集」「エロス」「音楽」などのテーマ別に探る追悼番組。ウルトラセブンから江戸川乱歩、オペラまで、作品がダイジェストで観られるのも楽しかったのですか、それ以上に彼の奇妙な日常生活が興味深くて面白かったです。

実相寺による劇場映画の遺作『姑獲鳥の夏』の原作者にして熱烈な実相寺リスペクター・京極夏彦は、その日、実相寺追悼トーク番組に出演すべくスタジオに向かった。司会は実相寺の盟友・寺田農。京極は実相寺ゆかりのゲストの一人として招かれたのだ。しかし、突如現れたメトロン星人とともに、京極は不可思議な部屋に足を踏み入れてしまう。

氏は色々なことを記録しまくる記録魔で、大量のメモや日記をつけていたそうです。絵入りの夢日記、宿泊した宿の見取り図などはまだ普通な部類で、排便記録、電車から見た「許せる建築」と「許せない建築」の数(所感はなくて数だけ!駅名と数字だけが手帳にびっしりかいてある!)なんてものまで。蒐集癖もちょっと変わっていて、チラシや自分の爪を集めていたとか。