プラネテスは俺的2001年宇宙の旅説
2001年宇宙の旅という映画があります。
以下かいつまんでいうと…
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2003/12/06
- メディア: DVD
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月面で地球外文明の痕跡らしい石板が発見され、調査すると木星系を指し示す信号が出ていた。人類は木星へ宇宙船ディスカバリー号を送るが、途中いろいろあって船長だけが生き残る。木星系で例の石板に出会った船長は幻想的体験を通過して新たな生命へと進化を遂げる。実は石板は地球の生命を進化させるため、異星人が置いた装置だった。
というお話です。(端折過ぎ?)
宇宙開発は60年代から70年代に幼少期を送った者にとって、果たされなかった約束であり、現実世界と折り合いをつけてゆく中で諦めかけている夢の象徴だと思います。
だって今年は2004年だというのに2001年宇宙の旅はまだ遠い夢のままなんですよ。
民間のスペースシャトルは飛んでないし(パンナムも倒産してしまった!)月面基地もなけりゃ遠心重力付きの宇宙ステーションもない、木星を目指す宇宙船もない。超音速旅客機すら飛ばなくなってしまった。大人になったら宇宙にいけると思ってたのに。
まあそんな時代だからこそ宇宙を舞台にしたプラネテスに意義があるのでしょう。
しかも宇宙を日常から離れた絵空事でなく、生活と地続きの世界(まさに宇宙に境目がない!)を描くことで、時代が見た夢と、それぞれの人生の中で見る夢を重ねることができる・・・それが感動を呼ぶ要素になっている思うのです。
少なくとも大人になったら宇宙にいけると信じていた子供たち、つまり人生いろいろあるんだよなんていいながら日々を過ごす2004年のオッサンにとっては。
- 作者: マリナベンジャミン,Marina Benjamin,松浦俊輔
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2003/10/01
- メディア: 単行本
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今回の参考図書はこれ。
宇宙開発時代の盛衰についてはこの本が詳しいです。宇宙への夢がサイバースペースで代替されたって結論?は少々強引で???なんですが。
公共事業としての宇宙開発についての繰りはとても興味深いです。宇宙開発も国の事業としてはダムや道路と同じ性質のもので、プロジェクトがあるときは利権と地域振興で人が群がるが、終われば寂れて・・・国破れてサンガリア状態になるというお話。