キャシャーン CASSHERN

やっとこ観ました。「ヒーローモノを期待してゆくと裏切られる。」「戦争と平和についてのメッセージが陳腐。」「フレンダーは変形しない。」など数々のの先入観を友人から叩き込まれていきました。

まず結論、私はあまり楽しめませんでした。
この映画、なんというか映画を見た気にまったくならない映画です。長い予告編というかプロモーションビデオを延々と見た感じです。
ほとんどの画面にザラザラ、ピカピカ、モヤモヤのエフェクトがかかっていて「ともかく粗が見える映像だけは作りたくない」という作り手に気持ちは伝わってきます・・・でもそれが、映画の内容よりも先に伝わってきてしまうんですね。
思うに紀里谷和明監督はキャシャーンを「実写映画化」したいわけではなかったんでしょうね。アニメやコミックヒーローの「映像化」というジャンル(ハリウッド的世界に近いもの)で監督自身のプロモーションビデオを作りたかったのかなと、思ったりします。
http://www.casshern.com/
とはいえ、見るべきところも無くは無いのであります。キャストは豪華ですし、こちらもプロモーションビデオライクにカッコよく撮れてました。麻生久美子樋口可南子大滝秀治ファンは必見かもしれません。あと樋口真嗣がコンテを描いたという特撮アクションシーンは悪くないし、普段聞くことのない宇多田ヒカルの歌も私には新鮮だったですね。