古武術に学ぶ身体操法 甲野善紀著

読みました。

古武術に学ぶ身体操法 (岩波アクティブ新書)

古武術に学ぶ身体操法 (岩波アクティブ新書)

正直言ってこの古武術研究家、かなり胡散臭い人だと思っていました。落ち目になった巨人の桑田真澄が著者に師事して新投法を開眼したことがよく知られているのですが、出来すぎでしょうよいくらなんでも・・・梶原一騎じゃあるまいし・・・と。しかも、よりによって桑田、アニータ・カステロの桑田ですよ!愛のローテーション・・・

愛のローテーション

愛のローテーション

愛のローテーション―アニータ・カステロ写真集 (BIG MAN SERIES)

愛のローテーション―アニータ・カステロ写真集 (BIG MAN SERIES)

でも、本を読んで少し(だけ)見方が変わりました。変わった人かも知れないけれど、怪しい人ではないのかも知れない、そんな気がしました。合気道が幾分宗教的な武道であるとか、そんなことも正直に書いているのも好感が持てましたし、精神論に偏りがちな現在の武道、体育に批判的なのもよかったです。
松聲館HP http://www.shouseikan.com/
ただ科学に対して少々無根拠な批判がある気もするので、ヘンテコなニューエイジっぽい路線(今話題の窪塚洋介みたいな)へ行ってしまわないかちょいと心配です。
古武術の発見―日本人にとって「身体」とは何か (知恵の森文庫)

古武術の発見―日本人にとって「身体」とは何か (知恵の森文庫)

とはいえ、かなり興味を引かれているので、次は養老孟司との対談「古武術の発見―日本人にとって「身体」とは何か」を読んでみようと思っています。