日中開戦の噂

私は日中関係に特に詳しいわけではないのですが、ちょっとドキッとした日経のコラム。

 日中間の物騒な話がたびたび耳に入る。「中国内の仲間から『日本は中国とまた戦争をするの?いま日本に行って大丈夫か』という電話があったんです」。

要約すると、内容は中国での反日的な雰囲気が作られる背景として、ネットを含むメディアでの言論統制と経済の発展があるのでは・・・という記事で、この記事自体も日本側のメディアリテラシーの問題とか絡めて考えると興味深いのですが、ドキッとしたのはそこではありません。


記事を読んでもらえばわかるのですがこの「物騒な話」、身近な人から伝聞で聞いたかのような印象を受けるのです。何か妙にリアルに感じてしまってドキッとしたわけです。
細部のリアリティが物語全体のリアリティを増すという感じでしょうか・・・考えてみればこれは「怪談」の常套テクですよね。で、デマとか噂はこうした物語のリアリティで始まるのかもしれない・・・と思った次第。
都市伝説とか怪談なら罪がないですが、世論形成→政治的対立→戦争では洒落にならないなあ。