ムハンマドの生涯
アンヌ=マリ デルカンブル著、後藤明監修、小林修・高橋宏訳。1990年刊の「マホメット―最後の預言者、アッラーの徴(しるし) 」の改訂新版。イスラム教の創始者ムハンマドの伝記。原著者はフランスの研究者。
- 作者: アンヌ=マリデルカンブル,後藤明,Anne‐Marie Delcambre,小林修,高橋宏
- 出版社/メーカー: 創元社
- 発売日: 2003/09/01
- メディア: 単行本
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ムハンマド・イブン=アブドゥッラーフ - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A0%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%B3%EF%BC%9D%E3%82%A2%E3%83%96%E3%83%89%E3%82%A5%E3%83%83%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%95
余談ですが、この監修者の序文が面白いのでちょっと引用してみます。まず原著者の認識について批判してます。
イスラームに対抗するものとして、西欧の「キリスト教世界」があることを、自明の前提としている。この前提は、著者を含む現代西欧の知識人が共有している世界認識の偏差・偏見に基づいている。
この後も著者の偏見についての指摘が続きます。これから読もうという本の序文ですよ。うーん、親切なような読む気をそがれるような・・・複雑な気分になりましたね。「そんなに批判的なのに何で監修したんだよ」などどツッコミつつ読み進むと・・・最後の方で、
にもかかわらず、本書の監修を引き受けたのは、「西欧人」にしては、バランスの取れている著作であるからである。日本人の知性も、多くの場合、西欧の知性の偏差・偏見を超えていないし、時には、西欧のそれを拡大している。したがって、日本人の書いたものの大部分よりは、本書は良質のムハンマド伝となっている。
と、自虐的とも開き直りとも取れるフォローが入ります・・・(うーんフォローなのかなあ)いや、監修者が正直なのには違いないですね。まっすぐさはドーンとよく伝わって来ましたよ。ここで読む気がグッと出てきましたから(笑)