間宮林蔵「隠密説」の虚実

小谷野敦著。間宮林蔵の伝記と「言説史」考察。間宮林蔵についても知らないことがほとんどだったので非常に興味深かったです。

間宮林蔵「隠密説」の虚実 (江戸東京ライブラリー)

間宮林蔵「隠密説」の虚実 (江戸東京ライブラリー)

間宮海峡」を発見した功績者とシーボルト事件の「密告者」と―間宮林蔵「伝」は揺れ動いてきた。過去を再現しようとするときの後世の人間のまなざしのありよう。林蔵「伝」の流転に近代日本の一風景を見る。

本題ではないのですが、何度も何度も樺太へ探検に行き、また報告のため江戸に戻り、また樺太に行き(当然ながら全て徒歩!)・・・という林蔵の健脚ぶり冒険者ぶりに恐れ入りました。