レボリューション・イン・ザ・バレー―開発者が語るMacintosh誕生の舞台裏
アンディ・ハーツフェルド(Andy Hertzfeld)著、柴田文彦訳。ソフトウェア開発の醍醐味(喜怒哀楽色々含む)を、オリジナルマッキントッシュの開発チームという現場から、余すところなく語っていて非常に面白かったです。
レボリューション・イン・ザ・バレー ―開発者が語るMacintosh誕生の舞台裏
- 作者: Andy Hertzfeld,柴田文彦
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2005/09/26
- メディア: 単行本
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小規模の研究活動だったプロジェクトの様子から始まり、スティーブ・ジョブズによる乗っ取り、開発中の試行錯誤、Lisaチームとの軋轢、ビル・ゲイツの容赦ないビジネス、出荷直前の緊迫した空気、発表イベントの高揚、そして出荷後目的を見失う中心スタッフと、スティーブ・ジョブズがMacintoshチームから追放されるまでの5年間を描きます。
もともとは著者が作ったWeb上で複数のユーザーがストーリーを記述してゆくというサイトがあり、そこで公開されていたものの書籍化とのことです。
Folklore.org: Macintosh Stories
http://www.folklore.org/
スティーブ・ジョブズについては以前にも書いてますが(id:SIM:20040622)この本を読んで、彼が、とてつもなく厄介であると同時に魅力的な人間だということを再確認しました。