不思議面白古裂館

林宏樹編、赤瀬川原平文。戦前の着物の柄のコレクション。それも高級で伝統的な着物柄ではなくてちょっと変わったものばかり。野球を題材にしたものとか、パチもんくさいのらくろとか、戦時を反映して戦艦や戦闘機の柄まであって面白いです。シャツに仕立てて着たいようなモダンで優れたデザインのものも多いですね。

不思議面白古裂館

不思議面白古裂館

“ふしぎ おもしろ こぎれかん”へようこそ。明治・大正・昭和初期頃の着物の柄には、不思議で面白い絵が描かれているものがたくさんある。赤瀬川氏も驚きの古裂約150点を掲載。

古裂と書いて「こぎれ」と読むんですね。大辞林では

江戸時代以前に外国から入ってきた金襴(きんらん)・緞子(どんす)などの布地。

とありますが、ここでは「古い着物の布地」くらいの意味でしょうか。