スチームボーイで納得の評

映画スチームボーイについて、少し前に感想を書いたのですが(id:SIM:20040810)
なんとなく感じていたことをきっちりと書いておられる方がいらっしゃいました。

大友克洋の良いところがほとんど凝縮された最高のギャグ映画だ。この映画の全編を、「熱さ」に対する諦念と距離感とが覆っている。それはまさに、70年代に大友が青年誌で読み切り短編を描いていた頃に持っていた感覚だ。

そうなんです、納得です。ほんと「スチームボーイ」は大友克洋らしい映画なんですよ。
でも、今の世間は大友克洋らしさを求めてないんだろうなあ。きっと大友克洋の絵で描かれた「天空の城ラピュタ」を期待しちゃっているんですよね。私はファーストコンタクトが「気分はもう戦争」で、その後さかのぼって短編集を読んでた(くらいの世代な)ので

気分はもう戦争 (アクション・コミックス)

気分はもう戦争 (アクション・コミックス)

ハイウェイスター (アクション・コミックス―大友克洋傑作集)

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大友克洋といえば、感情移入させてストーリーとかドラマで語るスタイルの対極にある手法ってイメージなんです。「AKIRA」でさえその手法の延長で描かれていると思うのですが・・・。