「核」論―鉄腕アトムと原発事故のあいだ
- 作者: 武田徹
- 出版社/メーカー: 勁草書房
- 発売日: 2002/11/01
- メディア: 単行本
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核兵器関連の本を沢山読んでいる細君が、「これがわかりやすい」と貸してくれた本です。
丹念な調査と取材で「核」の情報を凝縮、ゴジラやアトムを引き合いに出して解説していて確かにわかり易い。しかも原子力スイシン派ハンタイ派どちらにも組みせぬスタンスで、真摯に「核」を巡る状況に向き合っていると感じられました。以下目次。
1954年論 水爆映画としてのゴジラ―中曽根康弘と原子力の黎明期
1957年論 ウラン爺の伝説―科学と反科学の間で揺らぐ「信頼」
1965年論 鉄腕アトムとオッペンハイマー―自分と自分でないものが出会う
1970年論 大阪万博―未来が輝かしかった頃
1974年論 電源三法交付金―過疎と過密と原発と
1980年論 清水幾太郎の「転向」―講和、安保、核武装
1986年論 高木仁三郎―科学の論理と運動の論理
1999年論 JCO臨界事故―原子力的日光の及ばぬ先の孤独な死
2002年論 ノイマンから遠く離れて