何が映画か―「七人の侍」と「まあだだよ」をめぐって

1993年の対談本です。

何が映画か―「七人の侍」と「まあだだよ」をめぐって

何が映画か―「七人の侍」と「まあだだよ」をめぐって

対談とは別に、宮崎監督へのインタビューが載っているのですが、その中の言葉がで印象に残りました。黒澤明にこれから期待することは?と聞かれて

「「世間がいろいろいっても、とにかく俺の思う通り生きるぞ!周りに迷惑をかけても、俺はこれで生きていく。そういうことをちゃんとやること、それが大事なことなんだ」と全身でおっしゃっているんじゃないんですか。僕はそう思いますが」

との答え・・・さらには

僕も本当に負けずにやりたいと思いました。

との発言・・・流石です。こう言い切る覚悟っていうのは、やはり並ではないと思いました。
それから宮崎監督が時代劇をやりたいとしきりに言っているのも興味深いですね。
室町時代はどうか?」
なんて黒澤監督に話を振ってます。この頃の構想が「もののけ姫」に結実したんでしょうね。